11)ダニエルの自律神経バランス、脳波のグラフより

少し間が空いてしましましたが、続きを書いていきます。

さて、少年受刑者であるダニエルの脳が、”副”交感神経系が過剰に優位というお話をしましたが、実際のグラフで見てみましょう。

よく自律神経のバランスを整える、自律神経のバランスが崩れているとよく言われますが、皆さんは普段は自分のその症状から判断することが多いのではないでしょうか?

脳波最適化(Brainwave Optimization, 以下BWO)のセッションは必ず脳全体に対して働きかけますが、ここではその一部の自律神経系の働きを反映している脳の部位を見てみます。

ある少年受刑者のデータですが、ここではダニエルの脳として話をすすめます。

自律神経系の働きを反映する脳の部位、副交感神経が過剰に優位

左側が副交感神経、右側が交感神経の働きに関連してくるので、ダニエルの脳は副交感神経が過剰に優位です。これだけ副交感神経が支配的になっていると、フリーズ反応(麻痺反応)が起きています。

「私たちはいつも正しいわけではありませんが。。。」とテクノロジストは続けました。「それでも、あなたの息子さんの脳波評価では非常に初期の段階で、おそらく出産前から、彼の副交感神経系システムが強く活性化していた可能性があることを示しています。」

この成長の初期の段階を、少しクローズアップしてみてみましょう。

ここはさらに、強く強く副交感神経優位です。体内にいた時から生後3か月ぐらいまでの主流の脳波ですが(だいたいの年代です)、すでにこのような巨大なアンバランスがあります。

もちろん理由を知ることはできませんが、ダニエルの出生時のトラブルに関連する可能性はあります。

「ダニエルの脳が、自己防衛のために作ったパターンは彼の身を護るために有効に働きました。彼の副交感神経系は、妊娠を誘発されようとしたときに彼を保護しましたが、その後は抜け出すことのできない副交感神経が過剰に優位なモードになりました。

副交感神経系が支配的になったときに起こる、役に立たない脳のパターンの一つは、一般的にはフリーズ(麻痺)反応と呼ばれる状態です。ダニエルの脳が体をボールのように丸めさせたとき、彼は巨大なフリーズ(麻痺)反応にさらされました。彼の脳はこう結論づけました。「体をボールのように丸めることは自分の命を救う。」と。そしてそれが彼の支配的なパターンとして維持されることになりました。

この本能的な反応が、脳の生存を可能にしたので、その反応が正しいという根拠がありました。もし違ったことが起こっていれば 。。。その場面から逃げたり、闘おうとしたり。。。。代わりにそのパタンになっていたかもしれません。

この場合、ダニエルは逃げることも戦うこともできませんでした。そのため彼の脳は、彼を安全にするためにできる唯一のことをしたのでした。彼の脳はダニエルをフリーズ(麻痺)させ、そしてこれが将来に渡って自己防衛のモードとなりました。

 

脳は生き延びることが大事です。そのために働いたダニエルの脳のパターンは、それ以降もダニエルの支配的なパターンとなりました。

実際にこの状態だと、人はどうふるまうようになるのでしょう?

「ダニエルが人生を過ごすなかで恐らく多くの困難があったでしょう。積極的に人生に関わる代わりに、彼はほとんどフリーズ(麻痺)していました。彼はその場に合わせた反応をすることができませんでした。このフリーズ反応は、したがってダニエルが他人から控えめで、おとなしい良い子と思われる理由です。しかし内面は何かが違って発達していたのです。」

 

実際にこれほど強いフリーズ(麻痺)反応の状態では、常にエネルギーをセーブしていますが、それではつらい状態です。ドラッグや刺激物などを摂取すると、一時的に交感神経が活性化しエネルギーが解放されるので、このタイプの人にとっては一時的な解放感を得ることができます。

また、この状態から解放されるもう一つの手段が、感情を吐き出すことです。フリーズモードが強ければ、強いほどそれはときに激しい怒り、激しい感情の爆発となってあらわれます

 

普段は控えめで、おとなしい良い子と思われていたのが、突然激しい行動に出るのはこのためです。

 

私達のブレインステート・テクノロジー社がアリゾナ州の少年刑務所の更生プログラムに関わったときに、少年受刑者のこの自律神経パターンが全員、強く副交感神経が強く優位なモードだったのは、すでにお話したことですが、それはこういうエネルギーのメカニズムからも説明がつきます。

もし常に交感神経系が優位ならば、イライラしたり、カッカしたりする状態を生み出しますが、エネルギーを常に放出している状態です。そのため「突然に」大爆発というのはエネルギーをセーブしていたときに起こりやすいことが考えられます。

実際に、ブレインウェルネスに訪れる、感情のコントロールができないという小学生のお子さん達も、強く副交感神経が優位なパターンが多いです。

次回、ダニエルの脳がBWOセッション後にどう変化したのか見ていきましょう。
Lee Gerdes
Limitless You: The Infinite Possibilities of a Balanced Brain – March 13, 2009

Brainwave Optimization®、Brain State Technologies®、Brain State® はBrain State Technologies, LLCの登録商標です。

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